目次
- 0.浮気・不倫を見破るには、SNSのチェックが有効です
- 1.SNSのチェックは犯罪にならない?
- 1-1.プライバシーの侵害に注意
- 1-2.不正アクセス禁止法の違反に注意
- 1-3.まずはインスタやXからチェック
- 2.インスタをチェックする
- 2-1.調査用のアカウントを作成する
- 2-2.配偶者のアカウントを特定する
- 2-3.投稿写真をチェック
- 2-4.投稿写真を画像検索する
- 2-5.「位置情報」から投稿した場所を確認する
- 2-6.相互フォローなどを確認する
- 3.X(旧Twitter)をチェックする
- 4.Facebookをチェックする
- 5.LINEをチェックする
- 5-1.LINEの通知がオフになっている相手を確認する
- 5-2.表示名とプロフィール名が異なる相手を確認する
- 5-3.LINEアルバムから探す
- 6.カカオトークなど、ほかのメッセージアプリをチェック
- 7.慰謝料を請求したいなら
- 7-1.肉体関係があったことがわかる証拠が必要
- 7-2.請求する相手の詳細な情報を把握しなければならない
- 7-3.納得できる慰謝料が獲得できるとは限らない
- 8.弁護士法人プロテクトスタンスにご相談を
0.浮気・不倫を見破るには、SNSのチェックが有効です
配偶者が浮気・不倫をしていると直感で感じたら、まず何を確認するでしょうか。多くの方が思いつくのが「SNSをチェックする」かもしれません。
SNSといえば、よく使うのはLINEだと思いますが、不倫を見破る際には、まずはInstagram(インスタ)やX(旧Twitter)などをチェックすることをおすすめします。
この記事では、インスタやX、LINEなどのSNSから不倫を見破る方法や、配偶者のSNSをチェックする際の注意点を解説します。
1.SNSのチェックは犯罪にならない?
不倫を疑い、配偶者のスマートフォンからSNSをチェックしようと考えたものの、「家族でも犯罪になるかもしれない」と不安に感じる方もいるでしょう。
家族のスマホであっても、勝手に見てしまうと損害賠償を請求されたり、場合によっては犯罪になったりしてしまうリスクがあるため注意しましょう。
1-1.プライバシーの侵害に注意
夫婦や家族の間でもプライバシーは守られなければなりません。
たとえ配偶者であっても、合意がないのにスマホやパソコンを勝手に見てしまうと、プライバシーの侵害に該当します。犯罪にはあたりませんが、プライバシーを侵害されたことを理由に、配偶者から損害賠償を請求される可能性があります。
1-2.不正アクセス禁止法の違反に注意
盗み見るなどして入手した配偶者のIDやパスワードから、SNSのアカウントにアクセスする行為は、不正アクセス禁止法に違反する「不正アクセス」に該当する可能性があります。もし、IDやパスワードがスマホに記憶されていて、自動でログインできたとしても、不正アクセスとなる場合があります。
不正アクセスを行うと、3年以下の懲役または100万円以下の罰金が科される可能性があるため、絶対にしてはいけません(不正アクセス禁止法第3条、11条)。
1-3.まずはインスタやXからチェック
プライバシーの侵害や不正アクセス禁止法の違反を回避して、配偶者のSNSをチェックするには、配偶者の合意を得る必要があります。
しかし、急に「SNSを見せて」と頼んでも、見せてもらえるとは考えにくいでしょう。それどころか、不倫を疑っていることを配偶者に気付かれ、証拠を消されてしまうかもしれません。
そのため、まずは自分のアカウントから、配偶者のアカウントを観察して、不倫を見破りましょう。
ただし、メッセージのやり取りや通話がメイン機能であるLINEなどのアプリは、自分のアカウントから配偶者のアカウントをチェックしても、トップ画面などしか見ることができません。そのため、不倫の証拠が見つかる可能性は低いでしょう。
まずはインスタやXなど、写真や文章の投稿がメイン機能であるSNSをチェックするほうが、不倫の証拠が見つかりやすいかもしれません。
2.インスタをチェックする
Instagram(インスタ)は、写真や動画の投稿がメインのSNSです。自分の顔写真を載せている人も多いので、好みのタイプを探すこともできます。
お洒落なイメージがあり、出会い系アプリほど怪しくないため、距離が縮まりやすいという特性もあり、インスタを通じて不倫関係になるケースも少なくありません。機能をよく理解し、次のように調べれば、証拠を手に入れることも可能でしょう。
2-1.調査用のアカウントを作成する
まずはインスタのアカウントを作成しましょう。
既にアカウントを持っている場合でも、別名の調査用アカウントを作ることをおすすめします。間違えて配偶者の投稿に「いいね」などを押してしまうと、自分のアカウントが監視されていることに配偶者が気付き、証拠を隠滅する可能性があるからです。
アカウントを作成する際、スマートフォンに登録した連絡先とアカウントを同期することができます。配偶者が同期設定をオフにしていなければ、同期することで配偶者のアカウントが見つかる可能性もあります。
しかし、アカウントの同期によって、調査用アカウントの存在が配偶者に知られてしまうかもしれません。正体を見破られないように、まずは連絡先との同期をせず、別名で始めるのがよいでしょう。
また、アカウントの作成時に性別を設定できますが、自分と調査用アカウントの性別は変更しないことがポイントです。配偶者が調査用アカウントにアプローチしてきたことをきっかけに、普段から不倫相手を探していることが判明するかもしれません。
2-2.配偶者のアカウントを特定する
アカウントを作ったら、配偶者の名前や誕生日、他のSNSで使用しているID名などで検索し、特定を試みましょう。
配偶者のアカウントが見つかっても鍵付きアカウントになっている場合、フォローを申請するのも手段のひとつです。別名の調査用アカウントでフォローを申請してみましょう。
ただ、見知らぬアカウントから突然フォローされることで、配偶者に警戒される可能性があります。まず、自分の交友範囲とは無関係のアカウントをいくつかフォローしたり、何度か投稿したりしてから配偶者をフォローしてもよいでしょう。
2-3.投稿写真をチェック
配偶者のアカウントを見つけたら、投稿写真をチェックしましょう。インスタの投稿には日付が表示されているので、怪しいと感じた日付を確認してみましょう。
「出張だと聞いていたのに、特定の人と2人きりで出かけた形跡がある」「同性の友人と会っていると聞いていたのに、写っている手が異性のものだった」など、不倫が疑われる投稿が発見できるかもしれません。
また、何気ない写真でも、ガラスや鏡などに不倫相手や不倫相手の持ち物が映りこんでいるケースもあります。不倫の証拠となりそうな投稿が見つかれば、投稿内容や日付をスクリーンショットで記録しておきましょう。
2-4.投稿写真を画像検索する
不倫が疑われる投稿が見つかったら、投稿された写真をGoogleの画像検索にかけてみましょう。Googleの画像検索とは、スマホなどに保存している画像やインターネット上の画像をアップロードして検索することで、類似する写真を調べられるシステムです。
画像検索をした結果、配偶者と似た写真をSNSに投稿している人が見つかれば、その人が不倫相手である可能性もあるでしょう。
2-5.「位置情報」から投稿した場所を確認する
インスタでは、「位置情報」の設定をオンにしていると、投稿された場所が投稿内容として表示されます。
そのため、配偶者の投稿に位置情報が表示されていれば、配偶者がいつどこにいたのかを、ある程度把握することも可能です。「残業をしている」などと言っていたのに、投稿に別の場所が表示されていれば、不倫を疑ってみてもよいかもしれません。
2-6.相互フォローなどを確認する
配偶者がフォローしているアカウント、配偶者をフォローしているアカウント(フォロワー)の中に不倫相手がいるかもしれません。特に、お互いにフォローし合っている、つまり「相互フォロー」となっているアカウントは親しい間柄である可能性があります。
アイコンや名前からは性別がわからないアカウントも多いため、ひとりずつ詳しく確認することをおすすめします。
3.X(旧Twitter)をチェックする
Xはテキストや写真、アカウントタグ、ハッシュタグなどを投稿できるSNSです。
Xは匿名で作成されたアカウントが多く、気軽に他人と繋がることができます。共通の趣味や目的を持つ人たちがフォローをし合ったり、DMで会話をしたりすることで浮気に発展するケースが少なくありません。
Xで不倫を見破る方法は基本的にインスタと同じです。しかし、インスタは投稿日までしか表示されませんが、Xは投稿した時刻まで表示されるため、投稿時の行動をより正確に把握できる場合があります。
また、投稿が1件もなくても、「投稿と返信」という欄を見れば、ほかのアカウントとのやり取りが出てくる可能性もあります。親密にやり取りしているアカウントがあれば、不倫を疑ってもよいかもしれません。
4.Facebookをチェックする
インスタやXのほかにも、Facebookをチェックしてみてください。
FacebookがインスタやXと違う点は、サブアカウントの所持が禁止されている点です。つまり、1人で複数のアカウントを取得することができません。
また、実名や居住地、性別、勤務先、出身校などの個人情報を載せている人が多いという特徴があります。そのため、ほかのアプリよりも、見知らぬ人と知り合って不倫に発展する確率は低いかもしれません。
しかし、実名で登録するからこそ、繋がりがあった人と気軽に再会することもあるため、それが不倫のきっかけになりやすいといえます。たとえば、昔の異性の友人や元恋人をFacebookで検索して、実際に会うなんてこともあるでしょう。
配偶者のフォロワーや、配偶者の投稿に「いいね!」をしているアカウントなどをチェックして、交友関係を調べましょう。特定のアカウントからコメントや「いいね!」がたくさん来ていれば、要注意かもしれません。
5.LINEをチェックする
LINEとは、1対1のトークから、複数人のグループチャット、音声通話やビデオ通話を無料で利用できるメッセージアプリです。
LINEはメッセージのやり取りや通話がメイン機能なので、自分のアカウントから配偶者のアカウントをチェックしても、トップ画面などしか見ることができません。そのため、インスタやX、Facebookのような方法で、不倫の証拠を見つけるのは難しいかもしれません。
まずは、ほかの証拠を集めてから配偶者に突き付け、不倫を白状させたうえで、より決定的な証拠を揃えるためにトーク履歴などを見せてもらう方法がよいかもしれません。不倫していたことがわかるメッセージ、不倫相手と撮った写真や動画など、何らかの証拠が残っている可能性があるので、注意深く確認してください。
やり取りしている人が多い、定期的にトーク履歴を削除しているなど、不倫相手を特定したり、不倫の証拠を見つけたりするのが難しい場合、次のようなチェック方法を試すことをおすすめします。
5-1.LINEの通知がオフになっている相手を確認する
LINEは、特定の相手からの通知をオフにすることができます。通知をオフにした相手からメッセージが届いてもスマホの通知音が鳴ったり、ロック画面に表示されたりしなくなります。
配偶者は不倫の発覚を防ぐため、不倫相手からメッセージが届いても通知をオフにしている可能性があります。ほかの人はオフになっていないのに、特定の人だけがオフとなっていれば怪しいと考えられるでしょう。
5-2.表示名とプロフィール名が異なる相手を確認する
LINEでは、メッセージが送られてきた際や、着信があった際に表示される名前を、本来のプロフィール名から自由に変更することが可能です。不倫の発覚を防ぐため、不倫相手からのメッセージや着信については、表示される名前を変更している人が少なくありません。
配偶者がメッセージのやり取りをしている人のプロフィール画面を確認し、表示されている名前が本来のプロフィール名から変更されている人がいないか確認してみましょう。性別が異なるような名前や、企業のような名前に変更している人がいれば怪しいかもしれません。
本来のプロフィール名は、プロフィール画面に表示された名前の横にある鉛筆マークをタップすることで確認できます。
5-3.LINEアルバムから探す
LINEには、トーク相手と写真を共有するアルバム機能があります。配偶者が不倫相手との思い出の写真を、アルバムに残しているかもしれません。
トーク履歴を消しても写真までは消していない可能性があるため、アルバムに不倫の証拠が残っている可能性もあります。証拠となる写真が見つかれば、自分のスマホで撮影するなどして保存しておきましょう。
6.カカオトークなど、ほかのメッセージアプリをチェック
普段はLINEでやり取りしているのに、配偶者がほかのメッセージアプリをインストールしている場合、不倫相手とのやり取り用に使っている可能性があります。そのため、カカオトークなど、ほかのメッセージアプリがインストールされていないか確認してもよいでしょう。
登録名やトップ写真などを、LINEとは別のものに設定し、不倫相手とのやり取りが面倒になったときにアプリ自体を削除したりして、浮気や不倫用として使われていることがあるようです。
7.慰謝料を請求したいなら
あなたが不倫を見破るだけではなく、慰謝料を請求したいと考えているなら、次のような点に注意が必要です。
7-1.肉体関係があったことがわかる証拠が必要
不倫の慰謝料が認められるのは、あくまでも肉体関係(不貞行為)があった場合です。2人で食事やドライブに行くことや、キスやハグも不倫にあたると考える方も多いかもしれませんが、法的には慰謝料が認められないでしょう。
そのため、次のような写真やメッセージのやり取りが無ければ、不倫の証拠として認められない可能性があります。
- 肉体関係があったことがわかるやり取り
- ラブホテルで会う約束をするやり取り
- 2人で旅行したことがわかるやり取りや写真
- 性交中の写真や動画
すでに入手した証拠が不倫の証拠として認められるか判断できない場合や、証拠を集められるか不安な場合は、弁護士へのご相談をおすすめします。弁護士であれば不倫の証拠として有効かどうか判断できますし、まだ証拠が入手できていなければ、集め方をアドバイスすることも可能です。
自分自身で証拠を集めるのが難しい場合、弁護士法人プロテクトスタンスでは、信頼できる探偵事務所を推薦することも可能です。
7-2.請求する相手の詳細な情報を把握しなければならない
慰謝料を請求する際は、一般的に内容証明郵便を使います。内容証明郵便とは、郵便サービスのひとつで、郵便を出した内容や発送日、相手が受け取った日付などを郵便局が証明するサービスです。
内容証明郵便を利用するには、宛名に相手の名前や住所を記す必要がありますが、SNSで得られた証拠からは、判明しない可能性もあります。
相手方の情報が不十分な場合は、まずは弁護士へのご相談をおすすめします。弁護士であれば、「弁護士会照会」や「職務上請求」などの制度を利用し、電話番号やメールアドレス、自動車のナンバーといった情報から、住所や氏名の特定が可能な場合があります。
7-3.納得できる慰謝料が獲得できるとは限らない
慰謝料の金額は個別のケースによって異なるため、過去の裁判例などから一般的な相場を調べ、妥当な金額を判断することになります。
しかし、法的な専門知識が求められるため、金額を判断するのは簡単ではありません。不倫相手との交渉の結果、不当に低額な金額しか受け取れない可能性もあるでしょう。
また、苦痛を与えてきた相手と対峙し、交渉しなくてはいけないため、感情的になってしまい、そもそもきちんと話し合えないかもしれません。
弁護士に依頼すれば、過去の交渉や裁判例などをもとに適切な金額を算出し、その金額を獲得できるよう交渉してくれます。
8.弁護士法人プロテクトスタンスにご相談を
大切な人に裏切られると、とてもみじめな気持ちになってしまうこともあります。
しかし、もし裏切られたとしても、あなたの価値や尊厳は一切揺らぎません。強い気持ちで、新たな人生を踏み出しましょう。
弁護士に相談するのは勇気がいるかもしれませんが、弁護士法人プロテクトスタンスでは、少しでも安心してご相談いただけるよう、次のような取り組みを実施しています。
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経験豊富な弊事務所までご相談いただければ、お気持ちに寄り添いながら、少しでも高額な慰謝料を獲得できるように尽力いたします。