慰謝料・離婚の法律用語集
家裁[かさい] とは?
家庭裁判所の略称です。詳しくは、「家庭裁判所」のページをご覧ください。
意味
法律用語では、他業種と同じように、略称で呼ぶことがあります。家庭裁判所も家裁と略して呼ばれることが多いです。
家庭裁判所は、離婚や遺産相続など家庭内の紛争や、20歳未満の少年が起こした非行事件(少年事件)を専門的に取り扱う裁判所です。
一般的な民事裁判・刑事裁判を行う地方裁判所とは異なり、法律を適用して白黒をハッキリと付けた解決を目指すのではなく、「家庭の平和の維持」や「少年の健全な育成」を目指して、当事者の心情に寄り添いながら柔軟な解決を図るという特徴を持っています。
家裁は、人間のドロドロした感情や葛藤、そして家族の再生が最も濃密に集まる場所であるため、これまでにも多くの名作ドラマ、漫画、小説などの舞台になってきました。劇中でも「家庭裁判所」という堅い言葉ではなく、日常的なセリフとして「家裁」の略称が数多く使われています。

- ・『家裁の人』(原作:毛利甚八/漫画:魚戸おさむ)
「家裁」という存在を世に広く知らしめた最大のヒット作です。出世に興味がなく、裁判所の庭の植物を愛する家裁の裁判官・桑田義雄が主人公。法律を機械的に適用するのではなく、傷ついた少年や壊れかけた家族の心に寄り添いながら、優しく解決へ導くヒューマンドラマです。
これまでに片岡鶴太郎さん(1993年)、時任三郎さん(2004年)、船越英一郎さん(2020年)など、時代を超えて何度もドラマ化されています。
- ・『虎に翼』(2024年NHK連続テレビ小説/主演:伊藤沙莉)
日本初の女性弁護士・裁判官となった三淵嘉子さんをモデルにした作品。物語の後半では、主人公たちが戦後の混乱期の中で「家庭裁判所の設立」のために奔走する姿がメインテーマとして濃密に描かれました。
劇中では、発足当時に世間から「いらない組織」と軽視されていた苦悩や、組織の地位向上のために「家裁」の言葉を連呼して奮闘するリアルな背景が描かれています。
- ・『ひまわり』(1996年NHK連続テレビ小説/主演:松嶋菜々子)
ヒロインが司法修習生から弁護士へと成長していく物語。後半の司法修習生編では、修習生たちが「次は家裁の修習だ」「家裁の事件は切ないね」と自然に会話するシーンが登場し、それまでお堅いイメージだった法律の世界や「家裁」を、視聴者にとってぐっと身近な存在にするきっかけを作りました。
もし、離婚調停や離婚訴訟の際に、弁護士や裁判所の方が「かさい」と言った場合は、家庭裁判所を指していると思いますので、覚えておいてください。
