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慰謝料・離婚の法律用語集

不調[ふちょう] とは?

日常用語では調子が悪いことを指しますが、法律用語では、調停が不成立に終わることを指します。

たとえば、離婚調停の場合、裁判官や調停委員が夫婦それぞれの話をよく聞いて関係を調整しようとします。

しかし、調停成立の見込みがない場合は、調停不成立、つまり不調として調停が終了となり、不調調書が作成されます。

夫婦間ではじめから離婚条件について合意する見込みがなく、離婚訴訟が必要な場合であっても、制度上、離婚調停の手続きを経なければなりません(調停前置主義)。

そのため、調停を早期に不成立にさせたい場合には、裁判官や調停委員にあらかじめその旨を伝えておくとよいでしょう。

離婚調停が不成立に終わった場合、夫婦で離婚についてもう一度話し合ってみること(協議離婚)もできますが、多くの場合、離婚訴訟に移行することになります。

この点、調停が不成立になってから、2週間以内に離婚訴訟の訴えを起こすことができれば、調停の申立ての時点で訴えが提起されたものと扱われますので、離婚調停のときに納めた手数料を、離婚訴訟の手数料に充当することができます。

なお、離婚調停には「取り下げ」という終了のさせ方もあります。申立人は、調停の途中で、離婚調停の申立て自体を取り下げてしまうことができます。

この場合、相手方の同意は不要となります。ただし、調停を取り下げると、はじめから調停がなかったことになりますので、注意が必要です。